翻刻
【右丁】
一種 白花の物
金辺瑞香(きんへんすいかう)#1《割書:秘伝|花鏡》#2
葉(は)の周(めくり)
り#3黄色(きいろ)
なるゆへ
ふくりん
ともいふ
#4
白花(はくくは)にして紅実(あかきみ)を結(むす)ふ味(あしは)ひ辛(から)し故(ゆへ)に誤(あやまり)て
胡椒(こせう)の木(き)と呼(よ)ふ毒(とく)あり食(くろふ)へからす時珍(じちん)云
《振り仮名:有_二黄白紫三種_一|わうはくしさんしゆあり》と其(その)白(しろ)きものなり
【左丁】
一種
黄瑞香(わうすいかう)
《割書:秘伝花鏡#2》
みつまた
#5
駿州(すんしう)に多(おほ)く栽(う)ゆ高(たか)さ七八
尺 枝幹(しかん)瑞香(すいかう)に似(に)て必(かなら)す三
叉(また)をなす冬月(ふゆ)花(はな)房(ふさ)を生(せう)し
白色(はくしよく)下に垂(たる)春(はる)に至(いたり)て開(ひら)く
ときは四弁(よへら)黄色(きいろ)香(にほ)ひなし
葉(は)は三月 生(せう)す桃(もゝ)の葉(は)に似(に)
て先(さき)円(まる)し此皮(このかは)にて紙(かみ)を漉(す)く
【版心の中央】黄瑞香