翻刻
【右丁】
一種
をにしばり
#1
竹林(やふ)の中(なか)なとに多(おほ)し葉(は)は大戟(たいけき)に似(に)て小木(せうほく)なり冬(ふ)
月(ゆ)枝(ゑた)の間(あいた)に花(はな)あり形(かたち)丁香(てうかう)に似(に)たるゆへはな丁(てう)
子(じ)と呼(よ)ふ淡黄色(うすきいろ)夏(なつ)葉(は)なし紅色(あかいろ)の実(み)を結(むす)ふ枹(く)
杞子(こし)に似(に)て円(まる)し味(あしは)ひ辛(から)く毒(とく)あり
#2花
【左丁】
茉莉(まつり) まうりんくわ《割書:薩|州》
ヤスミニュム
サムバク《割書:羅甸》
琉球(りうきう)より来(きた)る今(いま)多(おほ)し
小木(せうほく)なり葉(は)円(まる)くして淡(うす)
緑色(みとりいろ)対生(たいせい)す夏(なつ)秋(あき)の
間(あいた)白花(はくくは)を開(ひら)く梔子(くちなし)の
花(はな)に似(に)て小く香気(かうき)あり
#3
千弁(せんへん)の物(もの)は葉(は)円(まる)く小く
しはあり花(はな)十余弁(しうよへん)あり
【版心の中央】茉莉