翻刻
【右丁】
一種
木本(きたち)の物(もの)
#1
荷蘭(をらんた)ウヱインマンに載(のす)る樹(き)の鬱金香(うつこんかう)なり 按(あんす)るに一切(いつさい)
経音義(けうおんき)云 鬱金(うつこんは)此樹名(このしゆのな)《振り仮名:出_二罽賓国_一|けいひんこくにいつ》#2其花(そのはな)黄色(わうしよく)《振り仮名:取_レ花|はなをとり》
《振り仮名:安_二置一処_一|いつしよにあんちし》待爛(たゝるゝをまつて)𡑅#3《振り仮名:取_レ汁|しるをとり》《振り仮名:以_レ物|ものをもつて》《振り仮名:和_レ之|これにくはし》《振り仮名:為_レ香|かうとなす》花粕(はなかす)猶(なを)《振り仮名:有_二香気_一|かうきあり》
【左丁】
芧香(ほうかう)#4 かうぼう《割書:江|戸》
武州(ふしう)堀(ほり)の内(うち)原野(けんや)稀(まれ)
にあり宿根(ふるね)より生(せう)す葉(は)
は鵞觀草(かくわんさう)に似(に)て初夏(なつのはしめ)
短(みしか)き穂(ほ)を生(せう)す茅(かや)の穂(ほ)
に似(に)て短(みしか)く白色(しろいろ)を帯(を)
ふ根(ね)白色(しろいろ)糸(いと)の如(こと)く香(かう)
気(き)あり
#5春葉
#6秋葉
【版心の中央】茅香