翻刻
【右丁】
排草香(はいさうかう)
かわみどり
#1
武州(ふしう)道灌山(とうくわんやま)にもあり宿根(ふるね)より生(せう)す葉(は)は
荏(ゑ)に似(に)て小(ちいさ)く尖(とか)りて狭(せは)く方茎(はうけい)対生(たいせい)し高(たか)
さ四五尺 夏(なつ)秋(あき)の間(あいた)穂(ほ)をなし小き紫花(むらさきのはな)を
開(ひら)く紫蘇(しそ)の花(はな)に似(に)て密(みつ)なり一種二尺
許(はか)りにて花(はな)あるものあり一種 白花(はくくは)の物(もの)あり
俗(そく)に青葉藿香(あをはくはくかう)と云は非(ひ)也(なり)根(ね)に鬚(ひけ)
多(おほ)し長(なか)さ五六寸あり茎葉(くきは)良香(よきにほひ)あり本(ほん)
経逢原(けうほうけん)に云《振り仮名:以_二排草葉_一|はいさうやうをもつて》《振り仮名:偽_二藿香_一|くはくかうといつはる》と
と#2あり舶来(はくらい)の埋(うつ)み《振り仮名:藿香|く■くかう》#3はかわみとり
の葉(は)なりと先輩(せんはい)云り
【左丁】
白花(はくくは)の物(もの)
【版心の中央】迷迭香