翻刻
けりこのやまに八さいまですませたまへ
ばけだものゝ申ことをもきゝしりたま
ひてかみなづき十日あまりになりけ
れ。はそらかきくもりゆきふりつもりて
かなしさはいとゞまさりけりこがらとこと
り大ぞうにあがりて大きなるは人にほそ
きはなるにいでゝちくはゝといふをきゝたま
ひていかにやわれはちゝなからむさていかに
やわれはゝなからんとなげきかなしみ
たまへば御まへなるいはのしたよりき
きの御こゑにてわうじいかにやかやう
になげきたまふわうじ十二と申さん
ときみやこより人たづねてきたりた
まふべしそのときかんじたまへちくは
このくにの一てんのあるじせんざいわう
のみやはゝはさいじやうこくの三のひめ
ぎみあしびきのみやの御こなりまるを
はらみたまひて七月と申にものゝふの
てにかゝり候ひてきられたまひしと
きむまれてまるはこの十二ねんがあひ