翻刻
みやはつかぎをぬきてこゝにんげんのもの
ゆくと見ゆるはそらごとかとうのこかやまのわう
かなにものぞまるをたぶらかさんとするかと
のたまへばわうじそのときさきの御もの
がたりをおぼしめしいだされたまひふみとゞ
まりたまひてわれらはとりのこにても候
はずやまのわうにても候はすちゝはこのく
にの一てんのあるじはゝはさいじやうこくの
三のひめあしびきのみやなりけるをはらみ
たまひて御くびきられたまひしときまる
はむまれてことし十二ねんとらおうかめを
ともとしてそだちたるみなしごなりとの
たまへばさてはわうじにてわたりたまふ
かわれこそちくのせんさいわうとてこれへ
これへとおほせければわうじのたまふは
じやけんのつちに十二ねんまでそだち
て候みなればさうなくちゝのござへはまいら
むことおそれなりとてましまさずわう
じはゝのころはとのたまへはいはのしたよ
りきさきの御ほねをとりいだしたまふ