翻刻
月行九道之図説
白道(はくどう)は黄道(わうどう)を六|度(ど)つゝ南北へ出入して斜(なヽめ)に重(かさな)りたり黄道より
六度ひらきたる所を龍背(りうはい)と名つく重なりたる辻を龍頭龍(りうとうりう)
尾(び)といふ此龍頭龍尾黄道を退(しりぞ)き巡(めぐ)る事月一周ごとに
一度四十六分|有奇(ゆうき)之十九年余を経て黄道を退き一周す黄
道より六度つゝ出入したる所を春夏秋冬の四つに配当(はいとう)すれば
則八道となる横道に交(まじは)る所を入れて九道と云|実(じつ)は一つなり
諸書に著(あらは)す所の図は九道を一所に重て図する故に初学(しよがく)の為(ため)
には分(わか)りかたし故に今春夏秋冬の四つにわけて図する也|度数(どすう)の
附(つき)たるは黄道也|度数(どすう)なきは白道なり則一二之しるしを
以て合せ見るべし
㊀冬至(とうじ)の所にて白道黄道より六度南にある図《割書:此うらにて|六度北にあり》
赤道より三十度南にあり《割書:此うらにて三十度|北にあり》凡冬至に如此(かくのごとく)なれば
是より日数四年二百六十五日有奇にして九十一度しりぞき
て二の図に至る
㋥秋分(しうぶん)の所にて白道黄道より六度南にある図《割書:此うらにて|六度北にあり》
赤道よりも六度南にあり《割書:此うらにて|六度北にあり》是より日数四年二百六
十五日有奇にして九十一度をしりぞき三の図に至る
㊂夏至(げし)の所にて白道黄道より六度南にある図《割書:此うらにて|六度北にあり》
赤道より十八度北にある図《割書:此うらにて|十八度南にあり》日数四年二