翻刻
【図】
日 月 地 地蔭 月 地蔭 地 日
日蝕(につしよく)は日の下へ月|行(ゆき)合ひ重(かさな)りて日をかくす故に月のために光リを
失(うしな)ふなり月蝕(ぐはつしよく)は地(ち)を中にはさみて日月|向(むか)ひ合ふ故に地の
蔭(かげ)に入りて月の光を失ふなり
蝕限図
【図】
日 横道
月
日
月
南背
南頭 地 南尾
北尾 北頭
日 北背
白道
図の如く黄(わう)道は高(たか)く白(はく)道は低(ひく)シ
黒白(こくびやく)の界(かい)は黄白の交(まじは)る所にて
則龍頭龍尾也上下に開(ひら)きては
蝕限(しよくげん)の交(まじは)りがたきゆへ又|間(あい)に
黄白(わうはく)を設(もふけ)入し也龍頭龍尾ニて
日月行合ひ重れは則日|蝕(しよく)と
なる又此|交(かう)ニて向ひ合ふ時々月
蝕となる但シ朔日は日月巡リ合へ
とも此|交(かう)を離(はな)れては蝕せず月
も又十五日は日月向ひ合へ共交を
離ては蝕なし然シ交(かう)の前後(ぜんご)八度ゟ
内ニては蝕ニ入ル交ニ近きほど蝕多し