翻刻
《ルビ:月行九道説|ぐはつぎやうくどうのせつ》幷|図(づ) 《ルビ:同游輪図|おなじくゆうりんのづ》
《ルビ:五星遅速説|ごせいちそくのせつ》 《ルビ:太白游輪図節|たいはくゆうりんのづせつ》
《ルビ:五星周天説|ごせいしうてんのせつ》 《ルビ:衆星図|しうせいのづ》
《ルビ:廿八宿黄赤度数|にじうはちしゆくわうせきどすう》 《ルビ:同極去度数|おなじくきよくをさるどすう》
《ルビ:衆星新説|しうせいのしんせつ》 《ルビ:虹図説|にじのづせつ》
《ルビ:地球図|ちきうのづ》 《ルビ:潮満干説|しほのみちひのせつ》
《ルビ:潮淡水成法|うしほをまみづになすほう》 《ルビ:以水天火取法|みづにててんくはをとるほう》
平天儀之序
平天儀(へいてんぎ)は五層(いつかさね)にして微少(びしやう)の図(づ)なれども天文|地理(ちり)の
大意を括(くゝ)り日月|星辰(せいしん)早繰(はやくり)之ために設(もふけ)たる図なり此
図に依(よつ)て繰合(くりあは)す時(とき)は先(まづ)天地の大理を悟(さと)り日月の宿(しゆく)
度(ど)及|中星潮(ちうせいしほ)之|満干(みちひ)に至る迄日本はいふにおよばす世界(せかい)
中(ちう)之事此図一|枚(まい)にて微細(みさい)に知(し)るゝ譬(たとへ)は今日本にて何時
なれども天|竺(ぢく)にては何時に当(あた)る亦今日本にて蝕(しよく)を見れども
紅毛(をらんだ)にては蝕を見ず又日本にて干汐(ひしほ)なれどもアフリカ
州にては満汐(みちしほ)といふ事迄|委(くは)しく知るゝなり