翻刻
◯あら湯|功能(こうのふ)
骨痛(ほねいたみ) 下疳(げかん) 便毒(よこね)
雁来瘡(がんがさ) 痳病(りんびやう) 痔類(ぢのるい)
諸悪瘡(もろもろのあくさう)
右いづれも功あり。但(ただし)瘡毒(さうどく)と
いふ物。大かた愈(いへ)ても少(すこし)のこれば。
年(とし)をへて又|発(はつ)す。|発(はつ)すれば必(かならす)
以前(いぜん)より重(おも)し。故にうわむきの
み。愈るはよきに似(に)て悪(あく)し。只(たゞ)
此湯に入て。揚梅瘡(やうばいさう)など。十分
に発(はつ)するをよしとす。且(かつ)毒深(どくふか)
き人は。必(かなら)ず子(こ)なし。有ても
そだちがたし。育(そだ)ちても又。其
子に伝(つた)はる。甚(はなはだ)うるさき物な
れば。能々(よくよく)根(ね)を断(たち)。葉(は)をから
すべし
結毒(けつどく) 瘰癧(るいれき) 脚気(かつけ)
損傷(うちみ) 中風(ちうぶ) 麻木(まぼく)
凢(およそ)何(なに)病(やまひ)にても。肩(かた)背(せなか)。手(て)足(あし)
など。或(あるひ)は痿(な)へ。しびれ。或は
引つり。疼(いた)む類(るい)。或はひへ痒(かゆく)。
ひぜん。田むしの類(るい)。積気(しやくき)。
疝気(せんき)。頭痛(づつう)。白濁(びやくだく)。遺精(いせい)。
遺尿(ゐねう)。すべて気血(きけつ)のめぐり