翻刻
お妻
八郎兵衛
なんにもしらぬ此おはん
一ねん〳〵たつうちに
とゝさま【合略?】にいきうつしだの
なんのとぬかしてほへるからよもや
ほん【本?】のことだとおもつて一ぱいかヽれたハへ
とヽさまにいきうつしならアノがきも
さぞぼゞがすきになるだらふ
【上へ】
うぬらアうなぎだ□【と?】
すんて【済んで?】いかにらんやく【蘭薬?】の
きヽめかいゝとてもあんまりぼゞに
ばかりかまけて
□【ら?】しやァがる
これいろ男しやァむるい【無類】とひきり【とびきり】
くろこく上〻吉【黒極上上吉】といふこのかうぐや【香具屋】の
弥兵衛さまをよくだしにつかつたな
ミんな【皆】ばア【婆?】めもなれあいとミへた
ふてへやつらだふてへまらだ
イヤひろいぼゝた
志
よくきけよ
おもてだつて
さるじやう【去状?】
をやつた
【左頁へ】 下ノ 五
女房だ
から此
弥
兵衛
さまハ
むこさまに
こざつたのだ
すりやァ【そりやぁ?】れつきと
したま男だぞサァ
とふだ【どうだ】いゝわけか
あるならして
ミろいけつぷてへ【図太てえ】
やらふだながふてへ【長太え】まらだ
【下へ】
なんぼかねがある
とつて【とて?】うぬが
つらでむこに
なられる
ものかへ
【右頁下段】
アレさ〳〵
ヱ〻
むき
どう【無軌道】な