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〽おのサエゝふしぎもかづあるなかにすぎししなのゝ地しん
につゞきことし嘉永のきさらぎ二日ところいづく
とたづねてきけば伊豆(いづ)とさがみのその国(くに)ざかい
おのにきこへし東海道(とうかいどう)の箱根山(はこねやま)なるいたゞきゟ
もたつの下(げ)こくとおぼしきころににわかゆれ
くる地しんのさわぎ家(や)なりしんどう山ゝくずれさ
しもけわしきはこねの山も大地(だいち)ゆりさげすな
ふきあげて人馬とも〳〵ゆりたをされて風(かぜ)に木の
葉(は)をちらすがごとくなをもきびしくゆれくるほどに
きかやそくもくいへくらまでも地(ち)にとめりこむそのあり
さまにすわは地(ぢ)しんといふまもあらでおにゝおわるゝかしやくの
せめか親は子をすて子はおやをすてにげてゆくその道筋(みちすじ)こそ
は足(あし)も早川(はやかわ)八 里(り)の峠(とうげ)さいの川原(かわら)も血池(ちのいけ)ぢごくはりの山中(やまなか)ご
うせうづかの姥(うば)が平(たいら)ときくおそろしさ湯元(ゆもと)そこくらゆつほが
中(なか)へおち入るその人〻はしゆらのちまたのかまゆでなるかなきつ
さけびつそのこへ〳〵は天にひゞきてものすさましくしゆくをへだ
てし小田原りやうはのきをならべし御城下(おんしろした)につゞくまち〳〵
よこ丁までもいとゞはげしきぢしんのさわぎ上を下へと