翻刻!草双紙の世界

コレクション: @chinjuさんと読む草双紙

信有奇怪会 - 翻刻

信有奇怪会 - ページ 16

ページ: 16

翻刻

さかたのきん ひらがゆう りきにおそれ ばけもの共 のこらず はこねの さきへひき こしければ らいかう きんひら をめして 御ほうび あまた くだされ 御かぞうの うへにいろ〳〵の ひきでものきん〴〵 べいせん【米銭】やまをなし さけのいづみをたゝへ つゝめでたきはる をむかへけるぞめで たし〳〵〳〵 〽ばけものどもはおいはらつたが まだおにめらがまごついて いるだろふこいつらもにしの うみへひとからげにして さらり〳〵 【囲み内】一九画作

現代語訳

坂田の金平が勇力を恐れて、化け物どもが残らず箱根の先へ引っ越したので、頼光は金平を召して、御褒美をたくさん下された。御家蔵の上に色々の引き出物、金銀米銭が山をなし、酒の泉をたたえて、めでたい春を迎えたのであった。めでたし、めでたし。 〽「化け物どもは追い払ったが、まだ鬼どもがうろついているだろう。こいつらも西の海へひとまとめにして、さらりと片付けよう」 【囲み内】一九画作