賀茂社関係文書翻刻プロジェクト

コレクション: 賀茂社記録

賀茂社記録. 第9冊 - 翻刻

賀茂社記録. 第9冊 - ページ 18

ページ: 18

翻刻

 中門如初着于東西廊下之座進退拝揖如初但此時モ片岡両官  ヲ以テ為先又奈良沢田大田等之祠官者某社神事相済之後自二鳥  居参于社頭猶予尤路頭社々順拝氏神両官者某社神事相  済之後一二島居ヨリ参于社頭猶預右四社之祢宜祝者本宮神供  撤時不隨之依為遠所也但臨時祭者奈良沢田之祠官モ随之  片岡新宮若宮之祠官者毎神事随于撤脚之例也 猶予于社頭次権祢宜与正祢宜階上下一拝之 (後歟)正祢宜者直着于祝詞 座《割書:無座揖今七家之社司致座揖|》   其儀自透廊妻戸通祝詞屋外縁尤神前正中敬屋而開 (有之歟)覧間  之戸ヨリ入于祝詞 (屋歟)着于西第 一(三歟)之円座但五宮之座者神主正祝正祢宜権祢  宜権祝《割書:各西上|北面》 權祢宜復座《割書:是備外陣|神供故》次神主祝一拝之後出内陣階上下一拝着祝 詞座  其儀神主者自透廊不外縁ヲ出直着于祝詞屋第一之円座正祝  者自外縁入于祝詞屋着第二之円座其様同于正祢宜 次権祢宜起座《割書:座|揖》進于土居《割書:操|裾》一拝昇于大床一拝《割書:乍座操裾|候于祝方》次権祝起 座進于土居《割書:拝揖操裾|同于祢宜》次權祢宜儲左右御台盤於大床《割書:但此儀権祝進階下|一拝之後見合直之》 外陣備神供  其儀先転供祢宜方五人并預等起座如初外陣神供転進 先御八足二脚《割書:有打敷絹白綾紋二葉葵此八足并敷絹等箱二入常|有 (于歟)祢宜方御供所棚神事度毎日供用之》權祝執之《割書:但此儀|自寸辺》

現代語訳

中門から初めの如く東西廊下の座に着き、進退・拝揖は初めの如し。ただしこの時も片岡両官を以て先とする。また奈良・沢田・大田等の祠官は、その社の神事が相済んだ後、二の鳥居から社頭に参り猶予する。もっとも路頭の社々を順拝する。氏神両官はその社の神事が相済んだ後、一の鳥居より社頭に参り猶予する。右四社の祢宜・祝は本宮神供撤収の時に随わない。遠所であるためである。ただし臨時祭では奈良・沢田の祠官も随う。片岡・新宮・若宮の祠官は毎神事において撤脚の例に随うのである。 社頭において猶予する。次に権祢宜と正祢宜が階上下で一拝した後、正祢宜は直接祝詞座に着く《付記:座揖なし。今は七家の社司が座揖を行う》。 その儀式は、透廊の妻戸から祝詞屋の外縁を通る。もっとも神前正中を敬って屋があって、覧間の戸より祝詞屋に入り、西第一(三か)の円座に着く。ただし五宮の座は神主・正祝・正祢宜・権祢宜・権祝《付記:各々西上、北面》である。 権祢宜は座に復す《付記:これは外陣神供を備えるため》。次に神主・祝が一拝した後、内陣を出て階上下で一拝し、祝詞座に着く。 その儀式において、神主は透廊から外縁を出ずして直接祝詞屋の第一の円座に着く。正祝は外縁から祝詞屋に入って第二の円座に着く。その様は正祢宜と同じである。 次に権祢宜が起座《付記:座揖》して土居に進み《付記:裾を操る》一拝し、大床に昇って一拝する《付記:座に居ながら裾を操り、祝方を待つ》。次に権祝が起座して土居に進む《付記:拝揖・裾操りは祢宜と同じ》。次に権祢宜が左右の御台盤を大床に備える《付記:ただしこの儀式では権祝が階下に進んで一拝した後、見合わせてこれを直す》。 外陣に神供を備える。 その儀式は、先ず転供の祢宜方五人並びに預等が起座して、初めの如く外陣の神供を転進する。 先ず御八足二脚《付記:打敷絹があり、白綾紋二葉葵。この八足並びに敷絹等は箱に入れ、常に祢宜方の御供所の棚にある。神事の度毎に日供に用いる》を権祝が執る《付記:ただしこの儀式は寸辺より》。