翻刻
【右丁】
題海河
東海に白魚の目も要かな 存義
海原や国にちなみの一曇 平砂
乙姫のすふてみせたる汐干哉 米仲
鳥の頭枝折になるや硯とり 祇丞
海山に桜を鯛のさかりかな 買明
硯とり法紙もすなり七信の海 楼川
【左丁】
かすむ日の果や無漂の笹濁り 湖十
春なれや魚の/卵(カヒ)うむ海の水 百萬
末かけてたのみある日や御祓川 紀逸
犀川のなかれ〳〵てすゝみ川 再賀
橋はあれとかちより渡る凉哉 珠来
編集の趣によせて発句の題
得侍りしかといたつきある心にて
求に応せすたゝ当季の一句を
おくりて附すのみ
日のみなみ風さえあつき感かな 萬立
夏川や波のしらなす燈の光 超雪
□□ひや筏の蚊け水を這ふ 秀信