翻刻
【右丁】
九月分
【朱】社司ほうゐ下くゝる
一八日うちとり(内取[朱])祢宜方の社には長のやによる
祝方はさふらひによるまへの物卿々のさた又一しゆの
物有座の次第はてぬればはざまへよるむかしは
両方人外にきみあひて一方の すまい(相撲[朱])の時は一方よる
事なくしゆ〴〵の事ども有けれともいまは
そのぎなし社務北よりめぐりてはし殿の
西のはしをへてはし殿の土の間の中に座す正官
以下祢宜祝方わけてよる左右の すまい(相撲[朱])一方づゝ
とるとり六番也左右うらてほて【注】四番也今猶すまいに
御なうらひ社務より た(賜[朱])ぶ事有
【うらてほて(占手最手)うらて:①すまいの節で最初に取組をする身長四尺以下の子供②「ほて」に次ぐもの。ほて:力士の最高位(学研全訳古語辞典)】
【左丁】
【朱】社司そくたい
一九日御神事 みの時にはじまるへし社司等
土やに参ずる事つねのごとし御料◦(祝きを仕てさか殿よりまいる[朱])を仕てはし殿
にて御はらへ有御前に仕れは社方等も《見せ消ち:両方に参|》
【朱】社司ほうゐ上くゝる
一十日すまいの ろく(禄[朱])給もとは社務の家にして
ざ有きやう(饗[朱])有すまひは には(庭[朱])にざを しき(敷[朱])て
まへの物をすゑきいまはそのきなしみな代物
してたぶ又長のやにてざは有よこざ一人両の
物をすゑたり社司はねぎ方祝方両方にゐなが
れたり存知すべし