賀茂社関係文書翻刻プロジェクト

コレクション: 賀茂社関係文書(NDL所蔵)

月詣和歌集 - 翻刻

月詣和歌集 - ページ 50

ページ: 50

翻刻

【右側】 あさからぬちきりはやすくかはるよに涙そた《見せ消ち:へ|え【朱】》ぬ中となりける   しのひて人につかはし給ひける  二条院御製 千【朱】 なとやかくさもくれかたきおほ空そ我まつことは有としらすや   寄鴬恋の心を          大納言隆季 忍ひつまきまさぬものをうくひすのひとく〳〵と何かゝたらふ   寄夢迷恋といふことを《振り仮名:よめる|イナシ【左朱】》 平資盛朝臣 心にもあら《見せ消ち:て|ぬ》わかれのかなしきはみはてぬ夢のこゝちこそすれ   過門不入恋といふことを《振り仮名:よめる|イナシ【左朱】》小侍従 すきぬ也もとこし道をわすれねはあゆみとゝまる駒をはやめて                   大輔 わすれにしいも《振り仮名:|本ノ【朱】》     たれにかたりて今よひねぬらん   仁和寺にはへりけるわらはに物申けるかれ〳〵に 【欄外上部】 忍ひつま五月ノ巻に 見えたり ひとく〳〵正月ノ巻 にみえたり 【左側】   なりたりけるに《振り仮名:|本ノ【朱】》ぬきみか心とみ《振り仮名:し|え歟》なくにつひにたえ    ぬる山河の水と申たりけるによみてつかはしける                   法眼定快 山河の下に心はかよへともいはにせかゝるたえまとをしれ   右大臣家後番歌合に経年恋といふことをよめる                   藤原経家朝臣 いかなれは人の《振り仮名:こゝろ|つらさイ【朱】》もみのうさもわか身ひとつにつもるなるらむ   思出昔《見せ消ち:の》恋といふことをよめる  俊恵法し おもかけはむかしなからにみにそひてわれのみとしのお《見せ消ち:一ひ|い》にける哉   題しらす            藤原隆信朝臣 新拾【朱】 いかにまた心ひとつのかよひちもすゑはなこそのせきと成らん                   藤原為忠朝臣