賀茂社関係文書翻刻プロジェクト

コレクション: 賀茂社関係文書(NDL所蔵)

月詣和歌集 - 翻刻

月詣和歌集 - ページ 57

ページ: 57

翻刻

【右側】 こはきさくのへをわけゆくかり衣《振り仮名:過|すりイ【朱】》こそきつれ花にまかせて                  参議経盛 何となくふき過て行秋かせにいつしかなるゝをみなへしかな   古籬苅萱といふことを     参河内侍            《振り仮名:よめる|イナシ【左朱】》 としふれはまかきもかれてかるかやのよを秋風に思ひみたるゝ   朝見草花といふことを《振り仮名:よめる|イナシ【左朱】》  藤原親佐 をはなふくまのゝあさけの浦風に我衣手《振り仮名:に|も歟【朱】》なひきぬるかな   野径草花といふことを     藤原雅隆朝臣            《振り仮名:よめる|イナシ【朱】》 さらぬたに過もやられぬ秋のゝにたわれ《振り仮名:も|て歟【朱】》かゝるをみなへしかな   右大臣家百首に草花を     藤原季経朝臣 風雅【朱】 吹風のたよりならては花すゝき心と人をまねかさりけり   重保か家にて男女左右にわかちて歌合しはへり 【欄外上部】 山家集上 ほに出てしのゝをすゝき まねく野にたはれてたてる をみなへしかな 【左側】   けるに家にのゝはなをうつすといふことを《振り仮名:よめる|イナシ【朱】》                  大輔 花すゝきさひしき宿にうつろひてまねきしのへの人や恋しき                  勝命法し あさな〳〵見れはしほれて女郎花なれにしのへをしのひかほなる                  源師光 こはき原宿にさなからうつし植てしかのたちとやまはら成らん                  紀康宗 虫のねもおとせすのへやなりぬらん花はのこらすうつしつるかな                  藤原信輔朝臣女 うつし植て花はのへにもかはらねとあさたつしかの声そきこえぬ   題しらす           大江通景