賀茂社関係文書翻刻プロジェクト

コレクション: 賀茂社関係文書(NDL所蔵)

月詣和歌集 - 翻刻

月詣和歌集 - ページ 92

ページ: 92

翻刻

【右】     勧発品《見せ消ち:備|満【朱】》三七日のこゝろをよめる               中原有安《割書:内蔵助頼盛子|筑前守五位》【朱】 千載【朱】 まちいてゝいかにうれし《振り仮名:と|く 千【朱】》 思ふらむはつかあまりのやまのはの月     普賢経心をよめる  大輔 《割書:宝物【朱】|》前斎宮大輔【朱】 宝物五【朱】 心よりむすひおきけるしもなれはおもひとく日そ(は 宝物)のこらさりける     心懐恋慕のこゝろをよめる                《割書:本ノ【朱】|》 おもひねのゆめにもなとかみえさらんありて入にし山のはの月     炎経の心をよめる  法橋性憲 かくれぬとなけきし月をたつぬれは心のうちにすむにそありける     賀茂重保かうたの草案の反故色帋の五部大乗     経しゆし【修し】の導師にて炎経の心をよめる 【欄外上部】 炎は涅槃の二合字なり 新後拾遺釈教成尋法師母 山のはに出入つきもめくりては こゝろの内にすむとこそきけ 【左】               前大僧都澄憲 有明の月のかくれしはやしこそなかきなけきのもとゝなりけれ     舎利の心をよめる  天台座主明雲 常ならぬためしはよはの煙にてきえぬなこりをみるそうれしき     心蓮華のこゝろをよめる               実仙法師 いさきよくこゝろのしみつすみぬれは蓮はよその花とやはみる     月輪観をよめる   権僧正道勝 うつもるゝこゝろのうきにすむ月のかけさやかなる我みともかな               賀茂重保 山のはにいるとをしみし月かけは心のみつにすみけるものを 【欄外上部】 山のはに出入月も めくりては心のうちに すむとこそきけ