翻刻
はしをとるのひまなし往来の其中もよりの広場〻〻へ小屋
めきたるかこひをしつらひ御ぢんをはること五七日同月八日九
日のころに至りて地ふるうことすこしく遠のき人〻はじめて安
堵のおもひをなす実に前代未聞かゝる大地しんのをりから
といへども両御丸はいさゝかのいたみもなく又神社仏閣はさ
までつよく当ることなきものこれ又ふしぎの一つなりとそのれい
げんのいちじるしきを人〻うやまひとうとみけり
貧民御救ひとして御小屋建右は深川海辺大工町
浅草広小路幸橋御門他都合三ケ所横十七件竪
七十一けん其外もみ蔵御郡代より御たき出を被下難有こと共也