翻刻
【虚字 女扁に旁が客で、訓は「だきづめ」】
【 旁が客で旁も客に間に女、訓は「まはし」客四個が女を取り囲む、訓は「あやにく」】
【本文】
きゃくひとりだきづめふたり廻しなり客がたてこみあやにくざます
○/吉原(よしはら)の/遊女(ゆうぢよ)
/昼三(ちうさん)はしばらかき
/見(み)せ/女郎(ちようろ)のつと
め一/分(ぶ)なり二/朱(しゆ)
なり/雑用(ざつよう)つき
/朝(あさ)まで/抱(だき)
づめが/定(さだめ)
なれば/女(おんな)
に/客(きやく)あ
れば/是(これ)
/抱(だき)づめとよむ
○/夜なじみの
/客上(きやくあが)れば女
一人に/客二人(きやくふたり)と
なる/上色(じやうしよく)
なれば名代
といふ/所(ところ)を
/左(さ)てなくて/両方(りょうほう)へ
/行是(ゆくこれ)を/廻(まは)しとよむ也
○又/初会(しょくわい)の客上(きやくあが)りたるあと
より/追々(おひ〳〵)なじみが二人も三人も来る
/時(とき)は女もあつちではされこつちでは
されどうけんやくしても四五ばんは
される事ゆへ/初会(しょくわい)なぞはまづ
一丁でおひはらふこれを
あいふくとよむるか
【左丁下段】ちよとてうづにいつてまいすよ