翻刻
つゝいづゝのもとにてふりわけ【筒井筒の本にて振分】
かみのおりよりいもせの【髪の折より妹背の】
かたらい又かわちの国【語らい又河内国】
たかやすのさとへ【高安の里へ】
からかいけれは【からかいければ=負けまいと張り合う?】
そのときおんな【その時、女】
うらむべきを【恨むべきを】
かぜふかば【風吹かば】
おきつしらなみ【沖つ白波】
たつた山よわにや【たつた山夜半にや】
きみがひとり【君がひとり】
ゆくらんと【行くらん→越ゆらん】
よみければかわちかよひをやめけり【読みければ、河内通いを止めけり】
それにひとしく【それに等しく】
瀧川をしんせつに【瀧川に親切に】
たのみければ【頼みければ】
たき川ふり【瀧川振】
つけ大いそ【付け、大磯】
かよひやみける【通い、止みける】
又瀧川が心もかんじ【又、瀧川が心も感じ】
やしきへ身うけして【屋敷へ身請して】
たかいの心ま事あるゆへ【互い?の心、誠ある故】
長く松山の家さかゑけるそめてたかりけり【長く松山の家、栄けるぞ、目出度かりけり。】
【右頁下】
あり【あり】
がたふ【がとう】
そんじ【ぞんじ】
ます【ます】