翻刻
法曰三番目の四/粒(つふ)を左右にをきかけ合て十六と成是五番
目の数也是を倍(ばい)して三十二と成是六番目の数也是を左右に
をきかけ合て一〇二四となる是十一番目の数なり是を左右に
をきかけ合て一〇四八五七六と成是二十一番目の数なり是を
左右にをきかけ合て一〇九九五一一六二七七七六となる是四十
一番目の数なり是を左右にをきかけ合て一二〇八九二五八一九六一
四六二九一七四七〇六一七六となる是八十一番目の数なり是を倍(ばい)
して内一粒を減して残り惣米数としるなり是を六万二千
六百八十粒《割書:あるひは六万三千に|八百粒ともいふ》にて除て舛目とするなり
《題:十三 算盤(そろばん)にむかひつぶあぐる事》
ある人算盤(そろばん)にむかひ其/右(みぎ)のはしに一をひたとくはへてつゐに
二十/桁目(けため)にいたりてあるひは八あるひは九を得(う)ること血気(けつき)さかん成
ころわづかに四五日にて上(あげ)たりといへり予(よ)是をかんがふるに甚偽(はなはだいつはり)
なり人力(じんりよく)の及(をよ)ぶところにあらず凡(をよそ)人二百年ゐたりとも五/代(だい)
或(あるひ)は十/代(だい)なとにて中(なか)〳〵上(あが)ることにあらず故(かるがゆへ)に其大畧(たいりゆく)をかん
かへて左(さ)にしるすもしくはしく試(こころみ)むと欲(ほす)する者は呼吸(こきふ)を吟味(じんみ)
してかんがふべし先(まづ)呼吸(こきう)昼夜(ちうや)に凡(およそ)一万三千五百/息(そく)《割書:天経或問(てんけいほくもん)には|二万五千二万五千二百息》
歳周(さいしう)凡三百六十五日として一息(ひといき)に上(あぐ)ること凡四十なれは昼夜(ちうや)に
五十四万也しかれは一年に一/億(をく)九千七百十万/上(あが)る是によりて六百
億(をく)年にいたりて漸(やらく)二十/桁(けた)に一餘(いちよ)を得(う)る故に三十《割書:一世の|数なり》を以て