翻刻!草双紙の世界

コレクション: @chinjuさんと読む草双紙

万物小遣帳 : 2巻 - 翻刻

万物小遣帳 : 2巻 - ページ 9

ページ: 9

翻刻

こかねのかまはよしはらの みたおしやへうりわた されつきたしのはじめ より大はやりにて もとよりかまの 事なればおちやを ひくといふ事も なくみたをしやの かまはこともて はやされける 〽きんのちやかま もおり〳〵は このさとへ きたりいつしか こかねのかまと ふかき中と なり いつそ みうけして うちの へつついへ かけて たのし まんと  思ふくらゐ      なり 【女郎釜の台詞】 〽よう おいて なん  し   た

現代語訳

黄金の釜は吉原の見世の亭主へ売り渡され、突き立しの初めから大流行で、元来釜のことなので、お茶を引く(客がつかない)ということもなく、見世の亭主の釜は大いに持てはやされた。 ♪「金の茶釜もたまには、この里へやって来て、いつしか黄金の釜と深い仲となり、いっそ身請けして家の竈にかけて楽しもうと思うほどである」 【女郎釜の台詞】 ♪「よう、お疲れ様でした」