翻刻
こかねのかまはよしはらの
みたおしやへうりわた
されつきたしのはじめ
より大はやりにて
もとよりかまの
事なればおちやを
ひくといふ事も
なくみたをしやの
かまはこともて
はやされける
〽きんのちやかま
もおり〳〵は
このさとへ
きたりいつしか
こかねのかまと
ふかき中と
なり
いつそ
みうけして
うちの
へつついへ
かけて
たのし
まんと
思ふくらゐ
なり
【女郎釜の台詞】
〽よう
おいて
なん
し
た
現代語訳
黄金の釜は吉原の見世の亭主へ売り渡され、突き立しの初めから大流行で、元来釜のことなので、お茶を引く(客がつかない)ということもなく、見世の亭主の釜は大いに持てはやされた。
♪「金の茶釜もたまには、この里へやって来て、いつしか黄金の釜と深い仲となり、いっそ身請けして家の竈にかけて楽しもうと思うほどである」
【女郎釜の台詞】
♪「よう、お疲れ様でした」