翻刻
大地震末代噺種
《ルビ:地震|ぢしん》の《ルビ:鯰|なまず》へ《ルビ:遣|つかは》す《ルビ:状|じやう》
《ルビ:昨日者|さくじつは》《ルビ:御地震|ごぢしん》《ルビ:御揮懸被成|をんゆりかけなされ》
《ルビ:寔|まこと》に《ルビ:激々|ゆさ〳〵》《ルビ:二而目|のめ》に《ルビ:逢|あひ》《ルビ:奉□候|びつくりしたてまつりそろ》
《ルビ:乍去|さりながら》《ルビ:震返|ゆりかへ》シ《ルビ:御軽被成下|おんかるくなしくだされ》《ルビ:膳椀|ぜんわん》
《ルビ:擾|かたひしげ》なき《ルビ:仕合|しあわせ》に奉存候《ルビ:依之|これによつて》
《ルビ:鯰|なまず》かな《ルビ:一折|ひとをり》《ルビ:奉押瓢箪|ひやうたんにおさへたてまつり》候《ルビ:右|みぎ》
《ルビ:御礼如此御座候|をんれいかくのごとくござそろ》《ルビ:已上|いじやう》
《ルビ:鯰|なまず》かなはなまざかなの《ルビ:地|ぢ》ぐり也《ルビ:瓢箪|ひやうたん》
に《ルビ:押|おさ》へ奉り候とは《ルビ:高覧|こうらん》にそなへ
奉り候といふ《ルビ:地|ぢ》ぐりなりすべて《ルビ:地|ぢ》しん
の《ルビ:所|ところ》へやる《ルビ:手紙|てがみ》には《ルビ:地|ぢ》ぐり《ルビ:第一|だいいち》に
かく《ルビ:事|こと》《ルビ:古例|これい》なり