翻刻
【見開き 挿図】
【右丁】
陰地蕨(いんちけつ) ひかげわらび
處々(しよ〳〵)山中(さんちう)の陰地(いんち)に秋月(あき)生(せう)す葉(は)は蕨(わらひ)に似(に)て冬(ふゆ)凋(しほま)す一葉(いちやう)の側(かたはら)に
一穂(いつほ)を生(せう)す黄色(わうしやく)粟粒(りくりう)の如(こと)し是(これ)實(み)なり根(ね)は細辛(さいしん)に似(に)たりさ
一種 春(はる)のはなわらひ
山中( さんちう)の陰地(いんち)三四月 花葉(はなは)ともに生(せう)す形状(かたち)秋(あき)の陰地蕨(いんちけつ)に似(に)て細(さい)
歯(し)あり葉(は)の色(いろ)淡緑色(うすみとりいろ)花穂(はなほ)高(たか)さ一尺 餘(よ)に至(いた)る
【左丁】
秋 春