翻刻
【見開き 挿図】
【右丁】
茺蔚(しうい) めはじき
原野(けんや)海邊(かいへん)に多(おほ)く秋月(あき)實(み)より生(せう)す初生(はしめ)の葉(は)は烏頭(うつ)に
似(に)て長(てう)すれは菊葉(きくやう)に似(に)て尖(とか)りあり方茎(はうけい)對生(たいせい)し高(たか)さ四
五尺 葉(は)の間(あいた)に淡紅花(うすあかきはな)を開(ひら)く形(かたち)胡麻花(こまくは)に似(に)て小(せう)なり後(のち)小(せう)
蔕(てい)を生(せう)し中(なか)に四子(しし)あり又 胡麻仁(こまにん)に似(に)たり漢土(から)より此(これ)を
誤(あやまり)て巨勝子(こしせうし)と名(な)つけ渡(わた)す非(ひ)なり巨勝子(こしせうし)は烏麻子(うまし)なり
【左丁】
鏨菜(ざんさい)
白花(はくくは)の益母(やくも)といふ苗葉(へうやう)茺蔚(しうい)
に似(に)て圓(まる)く方茎(はうけい)對生(たいせい)す花(はな)は馬(ま)
先蒿(せんかう)《割書:きせ|わい》に似(に)て白色(はくしよく)なり