翻刻
【右丁 挿図】
故盧巴(ころは) にがまめ《割書:神田|氏》
フーニュムガラヱリ
ムネキリノキ《割書:荷|蘭》
集解(しうかい)に番蘿(はんら)葡子(ふわし)といふ名(な)に
因(より)て多識編(たしきへん)になんばんたいこんと
訓(くん)するは非(ひ)なり此物(このもの)和産(わさん)なく享(けう)
保(ほ)年中(ねんちう)唐種(からたね)渡(わた)り今(いま)処(しよ〱)に官(おやく)
園(ゑん)に多(おほ)く春月(はる)実(み)を下(した)して生(せう)す
葉(は)は首蓿(もくしゆく)に似(に)て小(ちいさ)く円(まる)く互(こ)
生(せい)す茎(くき)長(なか)さ二尺 許(はかり)夏月(なつ)葉(は)の
間(あいた)に花(はな)を開(ひら)く淡黄色(うすきいろ)赤小(あつ)
豆花(きのはな)に似(に)たり後(のち)角(かく)を結(むす)ふはゞ
一分 余(よ)長(なか)さ四五寸 中(なか)に実(み)あり
紫雲英(しこんゑい)《割書:れんけ|さう》の仁(にん)に似(に)て大に黄(うす)
白色(きいろ)此(この)莢(さや)を集(あつ)め乾(かはか)すとき馥(ふく)
郁(いく)たる香気(かうき)あり草零(さうれい)陵香(りやうかう)の
属(たくひ)と見(み)ゆ
【左丁】
【貼り紙】「此冊図安了」