翻刻
【見開き 挿図】
【右丁】
莔麻(けいま)
いちひ
春月(はる)実(み)を植(うゆ)高(たか)さ三四尺 円茎(まるくき)に互生(こせい)し葉(は)は白桐(はくとう)《割書:き|り》に似(に)て小(ちいさ)く又 積(せき)
雪草(せつさう)葉(は)に似(に)て大(おほひ)なり夏(なつ)五弁(いつへら)の黄花(わうくは)を開(ひら)く形(かたち)蛇滅門草(しやめつもんさう)《割書:はふ|さふ》の花に
似(に)たり後(のち)房(ほう)を結(むす)ふ数十(すしう)の莢(さや)一処(いつしよ)に周(めく)りつき車輪(しやりん)の形(かたち)をなす熟(しゆく)
して黒色(くろいろ)になり中(なか)に黄色(わうしよく)の仁あり此物(このもの)幹(みき)枯(かれ)たるをほくちからといふ
又つなそともいふ実(み)を下して生(せう)
す葉(は)は狹長(けうてう)にして糙葉樹(さうやうしゆ)《割書:む|く》
《割書:の|き》に似(に)て又 長(なか)く又 子午花(しこくは)《割書:ご|し》
《割書:く|は》の葉(は)に似(に)て長大(ていたい)なり円茎(まるくき)
互生(こせいし)高(たか)さ四五尺 夏月(なつ)五弁(いつへら)の
小き黄花(きいろのはな)を開(ひら)き後(のち)房(ふさ)を結(むす)
ぶ形(かたち)蠐螬(せいさう)《割書:いも|むし》の糞(ふん)に甚た髣(ほう)
髴(ほつ)たり中に小き黄子(きのこ)あり此(この)
皮(かは)を剥採(はきとり)席(せき)を織絲(をりいと)となす
一種
いちぶ
【左丁 文字無し】