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るへきやと申某答に然る時は若天下の上下に疑の心を付より外不
可有之と申庄左衞門又云其疑い如何して可付やと申某云仮令は合
勢一二百人もあらはその城下の四辺の町屋百ケ所にも宿を借り時
刻を示合せて三百ケ所一度に火を放て焼立ては手あやまちとは不
思いか様是は謀反人ありる如此相計るにやと人々の心に疑付る自
然と変出来せん歟然は其世の君に恨ある諸侯大夫に謀反を企て或
は一揆を起すもの可有之然る弊に乗て吾が本意を達するもやと申
所に庄左衞門ひそかに咡て申は吾々今度徒党を企て先増上寺の風
上にニ三ケ所ゟ火を放し焼立て彼寺の財宝幷万部の布施物の金銀
を奪取て一味同心の輩にあたへん次に老中火を消んと出られは愛
宕下辺四五ケ所待伏して鉄炮を以て遠矢に打落さんと相談す連判
の人数如此とて巻物一巻を開く誰々とは不知二三百人の名を記し
某にも可判形由所望仕る私大に驚て申候は是は不覚のことをの給
者哉定て吾心を引見んとの座興成へし今各の寸法を以て此静謐の
御代を乱んとは石を抱て淵に入にひとし各見給すや先年由井正雪
無道の徒党を企て忽に被誅骸の上に恥をさらす遠からさる例也相
搆て無益のたはむれせんなしと申候へとも庄左衛門戸右衞門口を
そろへて申けるは人に大事を語らせて同心なしとは奇怪也抑当世
を可乱ことを語るは貴殿也然上は徒党の張本人は其元なれは吾々
か為には棟梁也遁へからさる上は判形可仕今に於ては合点にても
不合点にても同類は遁へからす判形せよと責申候時に某申は然ら
は兎も角も判形の事は追て連判中之家名を見届可致判形今日は用