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御玄関江差付参上可仕候得共御公用に而御通り之所故態と是迄
参上仕候右一味之書付を差上候
一何れも必死之覚悟故書置有之に付持参仕則差上る
〇一右書置之書付之写
此書置は(も)【左に「ヒ」】何れも打寄認候と聞へ申候書置一通を持参仕彼宅に而いか様にも成候はゝ竹に
夾み突立置候筈に相究候処首尾能候に付以両使伯耆守殿へ差出候由此外に草案
壱通原惣右衛門懐中仕居申候由是は家中に而沙汰仕たる能書故懐中仕候歟又は本書捨候
事も可有之歟と懐中仕候歟右之草案惣右衛門小舅大土半助と申者保科兵部少輔様に
勤居申候此者早速泉岳寺へ馳付候に付形見にと半助へとらせ申候其外は一通も無之候也
一去年三月内匠頭儀伝 奏御馳走之儀に付吉良上野介殿へ含
意趣罷在候処於 御殿中当座難遁義御座候歟及刃傷候不弁
現代語訳
御玄関へ出向いて参上するべきでありましたが、御公用でお通りになるところであるため、わざわざここまで参上いたしました。右の一味の書付を差し上げます。
一、いずれも必死の覚悟であるため、書き置きがあり、それを持参して差し上げます。
○一、右の書き置きの書付の写し
この書き置きは、いずれも寄り合って認めたものと聞いております。書き置き一通を持参し、彼の宅においてどのようになろうとも、竹に挟んで突き立てて置く筈と決めておりましたが、首尾よく事が運んだため、両使いを以って伯耆守殿へ差し出したとのことです。この外に草案一通を原惣右衛門が懐中しておりました。これは家中で評判になった能書であるため懐中したのか、または本書を捨てることもあり得るかと思い懐中したのか。右の草案を惣右衛門の小舅である大土半助と申す者(保科兵部少輔様に勤めております)が、早速泉岳寺へ駆け付けましたので、形見にと半助に取らせました。その外は一通もございません。
一、去年三月、内匠頭が伝奏御馳走の儀について、吉良上野介殿へ含むところの意趣がございましたが、御殿中において当座逃れ難い義がございましたでしょうか、刃傷に及びました。不弁