徳島県立図書館所蔵資料を翻刻

コレクション: コレクション1

近頃古狸珍説 礼義智信 - 翻刻

近頃古狸珍説 礼義智信 - ページ 87

ページ: 87

翻刻

気のゆるみしにやかつばと伏て歯を かみしめ其侭息は絶にけり是に依て 味方の眷属大将皆〳〵討死せし ゆへ思ひ〳〵しに落行浜手には狸一 疋もあらざりけり   六右衛門狸穴観音へ逃入事   并小鹿子夫の敵を討事 此時禁長は火の玉太左衛門を随(した)がへ 六右衛門と戦ひしが火の玉は六右衛門の為に 討(うた)れ双方討死手負多く今は六右衛門 も溜りかね穴観音へ逃込たり禁長は 遠見させし小鷹小鹿子を呼よ せ太左衛門と俱に追かけ禁長穴 観音(くはんおん) を補佐して