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千万也さよふ成る愚昧(ぐまい)の汝を何と
て我師とすべきや汝人の交(まじわ)り義
なし諸人を惑(まど)わせどもまだ畜(ちく)
道(どう)の因縁を放れず依て今日
只今一たん師と頼みし縁を切る
其方の首を取諸国の狸の見せしめ
に此土地に晒(さら)さんと大音に呼わりける
小鷹進み出ていかに六右衛門汝か謀反(むほん)
に依て我父を討れ無念の思ひ
止事なしよつて汝が首を作右衛門
が我父の墓に手向(たむけ)んと思ふ也心よく
首をのべて出られよと詈(のゝし)りける小鹿
子も進み出やさし■(き)声にて申けるは
いかに六右衛門汝我夫鹿子を用事
ありと偽り欺(だま)し討にしあまつさへ
其 尸(かはね)を道に捨犬のゑじきとなし
諸人に晒(さら)し候事重〳〵の恨(うら)み也
早〳〵出て尋常(しんぜう)に勝負すべしと