徳島県立図書館所蔵資料を翻刻

コレクション: コレクション1

近頃古狸珍説 礼義智信 - 翻刻

近頃古狸珍説 礼義智信 - ページ 94

ページ: 94

翻刻

皆〳〵大ひに歎き悲(かな)しみ斯ても 詮なき事なれば泣〳〵禁長が死 骸を菖蒲(しよふぶ)田へ葬(ほ)むり印の石を建 念ひに供養しけるは誠に人間も 及はぬ事也と聞へ感涙(かんるい)を催ふ しける扨夫より小鷹は大和か方へ 至(いた)り千太に乗りうつり津田山 合戦の事より六右衛門を討取し 事并に禁長深手を負(おい)終に 相 果(はて)し事より小鷹か二代の禁 長となり当屋敷を守る事 まで涙だながら物語りしかば茂 十郎を始め家内の者大ひに驚き 且禁長か病死を不便に思ひ供に 涙を流しけるが夫より屋敷に 小(ちい)さき宮を建禁長を神と 祝ひける小鷹は田浦太左衛門に便(たよ)り 学をいたし其後子禁長と