徳島県立図書館所蔵資料を翻刻

コレクション: コレクション1

近頃古狸珍説 礼義智信 - 翻刻

近頃古狸珍説 礼義智信 - ページ 93

ページ: 93

翻刻

勢に依而敵を亡(ほろ)ぼし候所其時 受(うけ)し疵口より風を引最早 今日は相果申也さすれば此太刀 は貴公へ指上申間何卒小鷹がこ とを宜敷頼而 彼(か)れ元来義に堅(かた)き 者ゆへ後〳〵我名を譲(ゆず)り二代の禁 長となし給へと呉〳〵頼置夫 より小鷹を呼で汝今より太左衛門 殿を我と思ひ仕へて能 学問(がくもん)を励(はげみ) よき官を致し二代の禁長と也 大和の御家を守るべし返す〳〵 も大和様へ宜敷伝へ 呉(くれ)られよと 涙を流し教訓しまた小鹿子 を呼其方は是より津田山へ帰り諸人を なやます事 慎(つゝし)み能仁義を守り 鹿子や我〳〵が跡(あと)を弔ひ下され よと申置終に弐百六才を一 期(ご)に して終にむ空(むな)しくなりにけり