行状記・評伝

コレクション: 行状記

一遍上人繪縁起 - 翻刻

一遍上人繪縁起 - ページ 3

ページ: 3

翻刻

十一月 一遍上人絵縁起第一 夫以西天黄老弘(それをもんみれはさいてんわうらう)_二教法於月氏之境(ひろめけうぼうをぐはつし)_一東漢明帝伝(のたかいにとうかんのめいていつたへし)_二 経典於京師(きやうでんをけいしの)之 間(あいたに)_一以来(このかた)出_二過生死帰_二入沼ししやうしをきにうまゐ_一槃(ねうんに)_二二種勝(にしゆのせう) 法_一所謂一者聖道門二者浄土門ほういはゆるひとつにはしやうだうもんふたつにはじやうどもんなり。聖道(しやうだう)に又二あり 顕密(けんみつ)二 敷(けう)これ也。ともにしやばの得忍(とくにん)をまちて。おなじく 穢土(しど)の成仏(じやうぶつ)を期(ごす)。是(こゝ)を以一 心(しん)三 観(ぐわん)の窓(まど)の前には真如(しんによ)一 実(じつ)の 月光をみがき三密五相の壇の上には心城八葉の花匂を もてあそふ。故に。己心(こしん)に実報寂光(じつほうじやくくわう)の土(ど)をまうけ。即身(そくしん)に 密厳花蔵(みつこんけざう)の界(かい)をのぞむ。教の本意しかるへしといへ共 正像すでにすきて末法(まつほう)たちま地にいたり。行証(ぎやうせう)ともに 絶(たえ)て教法(けうほう)ひとりのこれりよつて即身(そくしん)の証(せう)にをきては 十一月 第一 六十六 同  同