翻刻
破窓記序
《ルビ:ことし|今亗》《ルビ:かみなづき|陽無月》の《ルビ:はじめ|初》《ルビ:なゐふり|地震》《ルビ:いたゝ|太》
《ルビ:つよ|強》かりしかば此大江戸五里四方の《ルビ:きはみ|疆》
《ルビ:のこ|残》る《ルビ:くま|阿》なく家《ルビ:たふ|僵》れ《ルビ:ぬりごめ|土倉》《ルビ:くづれ|墤》て
《ルビ:おほく|衆》の人たちの身を《ルビ:やぶ|傷》り命を《ルビ:そこ|害》なひしも
《ルビ:すく|寡》なからず《ルビ:あめ|天》の《ルビ:した|下》《ルビ:やす|泰》く《ルビ:たひら|平》けくして
《ルビ:かゝ|斯》る《ルビ:わざはひ|災》の《ルビ:おこ|発》りしは《ルビ:いか|奈何》にと《ルビ:ある|或》
《ルビ:はかせ|博士》に《ルビ:とひ|問》ければ国家《ルビ:まさ|将》に《ルビ:おこ|興》らん時は
必《ルビ:禎祥|テイシヤウ》あり《ルビ:ほろ|亡》びん時は必《ルビ:妖孽|ユウゲツ》ありと云へる
《ルビ: |サイハヒ》 《ルビ: |ワザハヒ》