翻刻
○《割書:本文の仮字つゞき|あしくてよみにくき》《箱:かみ》《箱:なづきの》《箱:はじ》《箱:めなゐ》《箱:ぶり》などは
《割書:あり そは| 》 《箱:かみなづきの》《箱:はじめ》《箱:なゐぶり》と如是(カク)認むべし
○仮字(カナ)づけ或は濁り又|当(アテ)字など脱(ヲト)すへからずよみにくき所あれは也
○めなれに字(モジ)は○ともすればあやまちするもの也たとへは繪を《箱:會》
とし間を《箱:問》とし書を《箱:筆》と引直す人ありこれらは編者
心ありて書おけるなれば思ひたがへして妄りに改むる事
なかれ又曰頭書の三十三間堂|云〻(シカ〴〵)の条(クダリ)に千の御手(ミテ)にも引
とめかたく《箱:矢》と記したるも《箱:や》字(モジ)に革(アラタ)むへからす
○正しく記 ̄スべきをも久き通弊(ナラハシ)なるは俗(ヨ)に媚(シタガヒ)て更(アラタ)めず
さるは嘗(ハヤ)〳〵平賀氏の曰(イヘ)らく動(ドウ)と止(シト)との差別(ケヂメ)はあれど
馬めが不諾(ウベナハネ)は熬肝(キモイル)が頑愚(シレモノ)なりと歟|云(いへ)りしを然言(サルコト)と
思へはなり是(コ)は編者の云(イヘ)りし語(コト)をさながらに告るに已矣(コソ)
○右の条〻(ヲチ〳〵)は大概(オホカタ)を記しになり未遺漏(ナホモレタル)も多有(オホカレ)ど准(ナゾラ)へて
知るべし総(スベ)て我意(オノガマヽ)を去(ステ)て本書(モトツブミ)に倣(ナラ)ひて認(シタヽ)むれば
違(タガ)ふ事なし然言(シカイフ)は此書(コノフミ)後来(ノチ〳〵)写し伝へん人も在(アラ)ば
必|謬(アヤマ)ち為(セン)ことを推し量(ハカ)りて苟(イサヽカ)書添(カキソヘ)て駭(オドロ)かし
置(オク)になん