みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE9

やぶれ窓の記 全 - 翻刻

やぶれ窓の記 全 - ページ 8

ページ: 8

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〇三十口火元名前の事 〇変死人の有数を量り記して後人の惑を解く事 〇元禄以後大地震ありし年月の事 〇武家町方焼失場所之事 〇新吉原町假宅御免の場所之事 〇当十月二日以来昼夜数度地震動揺の大小を量  りて日記せし事 〇大地震を詠せし詩 やふれ窓の記 安政二年乙夘十月二日昼のほどは天(そら)曇り雨の 気を含めり夜に入て少しく晴る戌の半刻過き 吾は婦(つま)人と小婢(ハシタメ)の間に在りて手爈(ヒバチ)【「炉」カ】によりつゝ 眠りをもよほすをりから《ルビ:なゐぶ|地震》りを覚しくて 天地おのづから声あり婦〻婢は《ルビ:あ|噫》といひさま 我にすがるを扶(タス)けつゝ梁をよぎたる柱にいざり よるに《ルビ:くわら|瓦落》〳〵《ルビ:ひし|犇❓〻》〳〵と千よろづの雷(イカヅチ)鳴り わたるやうなるに人〻のをめき叫(サケ)ぶ声をちこちに