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【右丁】
はなきものなり。かね〳〵仁義(じんぎ)天理(てんり)を得。た
すけあまねき賢君(けんくん)に。いづれの人か背(そむく)べし
《箱:第十五》 城のり前(まへ)の事
▲城より惣構(そうかまへ)のうちを焼(やき)はらひ。一二の丸(まる)へ
引籠(ひきこもら)ば。もはや城中(しやうちう)覚悟(かくご)きわめぬるに。
卒爾(そつじ)に乗(のる)事すべからず。火の手をもし
づめて。後日にのる事尤なり。此時に乗込(のりこむ)
とも。焼跡(やけあと)の気(き)づかひをし。歩武者(かちむしや)に杖(つえ)つ
かせ。落穴(をとしあな)もあるべきかと。つきうかゞはせて。
とくと心得して乗(のる)事尤なり
【左丁】
承応二年六月下旬 正玄
七冊之内
宥印