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コレクション: 『軍法極秘伝書』

軍法極秘傳書 - 翻刻

軍法極秘傳書 - ページ 136

ページ: 136

翻刻

【右丁】 なば。跡(あと)はふせぎ勢すくなからん。其上 俄(にはか)ぜ めに行(ゆき)あたらば。乗(のり)とる事あるべし。頓(やがて)而 夜(よ)も明(あけ)。其まゝ三方よりせむるならば。敵 食(しよく) 事(じ)する事成がたし。大かたは其日のうち に。城をのる事あるべき歟。右夜中より 責(せむ)る事は。第(だい)一には食事(しよくじ)の不意(ふい)。第(だい)二 には三方よりの寄手(よせて)。敵にしられまじき 不意(ふい)なるべし 《箱:第十四》 うらぎりの事 ▲味方の与力(よりき)。籏本(はたもと)のうちに。敵方へ密通(みつつう)し。 【左丁】 二心のものもあるべし。気(き)づかひ尤なり。か 様(やう)の人は。城中へ弓鉄炮(ゆみてつはう)さのみうちかけぜよ くは。うてども玉なしなり。敵よりも其 通(とを)り なり。されば手負(てまけ)なきものなり。籏(はた)などもす すみ得ず。後陣(ごぢん)大勢にて。備(そなへ)の先(さき)をすりかく る体(てい)を見(み)をよびても。色(いろ)に出(いだ)さず。なに心も なくをさへ勢の手当(てあたり)をし。さて城中を責(せむ)る なり。かやうの悪事(あくじ)出来せば。味方 敗軍(はいぐん) と分別して。備をかたくたゝかひをやむる事(こと) も武略(ふりやく)なり。又 曰(いはく)。味方 良将(らうしやう)にはうらぎり