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【右丁】
《箱:第五》 堀(ほり)浅(あさ)きを知(し)る事
▲ふかきほりは水(みづ)青黒(あをくろ)き色(いろ)にみゆる。浅(あさ)き
堀(ほり)は水 白(しろ)くさゞなみうち。水草(みつくさ)所(ところ)々に
はへ茂(しげ)り。又水 浅(あさ)き所には。歌よりもさくを
ふり用心(ようじん)するものなり。とかく見にくきおり
ふしは。ながき竹(たけ)に糸(いと)を付(つけ)。糸(いと)のさきにおも
りをつけ。五寸壱尺だん〳〵にうけをつけ。
水の上にうきたるうけをかづへて。其水
ぎはのうけよりおもりまでの尺にて知る也
《箱:第六》 城中(じやうちう)の敵出るを知(しる)事
【左丁】
▲城中(しやうちう)の敵いづる時はしづまるなり。されども
馬あまた引いたすに。友馬(ともむま)を見ていばふ也
出ざる時は城中(じやうちう)声(こゑ)高(たか)く。日番(ひばん)夜(よ)まはり
しげく。拍子木(ひやうしぎ)うち番(ばん)をつよく。その外(ほか)
けい気(き)にてしるゝものなり
《箱:第七》 本北(ほんにげ)空北(そらにけ)の敵(てき)を見る事
▲籏(はた)の色(いろ)しどろにして。先手(さきて)の人数(にんじゆ)ばら〳〵
に。本陣(ほんぢん)中備勢(なかぞなへせい)あつく。後陣(ごちん)しづ〳〵との
く敵は誠(まこと)ににぐるものなり。又 籏(はた)を立(たて)かた
め。諸道具(しよだうぐ)をみださず足(あし)はやに。諸勢(しよせい)左(さ)