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【右丁】
四本の旗竿(はたざほ)をさかさまにむめ。其上に敷(しき)
皮(がわ)をしき。将座(しやうざ)して酒(さけ)などのみて祝(いはふ)也
《箱:第十九》 鑓奉行(やりぶけう)の事
▲人数押(にんじゆをし)の時も。陣中(ぢんちう)にても。鑓長刀(やりなぎなた)かりそ
めにもよこたへて置へからず。鑓奉行(やりぶけう)の心
得なり。鑓(やり)よこになれは。道行(みちゆく)にも諸卒(しよそつ)の
さまたげになり。道(みち)のはかも行かね。さほう
もあしく。陣中(ぢんちう)にては人の足(あし)もつれに
なり。はたらき成かぬるものなり
《箱:第二十》 鑓(やり)奉行 目利(めきゝ)の事
【左丁】
▲軍(いくさ)にをよぶ時。鑓(やり)をふせさせ。しほくひを一
面(めん)にそろへたて押(をし)かゝるなり。しどろ成
時は。不覚目(ふかくめ)の前(まへ)とおもふべし。陣(ぢん)どりの
刻(きざみ)は。鑓(やり)なみを立る事専なり
《箱:第廿一》 鑓(やり)奉行 時節(じせつ)の事
▲弓下(ゆみじた)の鑓(やり)かゝる時。弓に下知(げぢ)をうけざる
やうに。弓を下知するやうに尤なり。いまだ
矢種(やだね)つきぬうちに。鑓(やり)をふせ。跡(あと)より弓に
ことわりて。左右(さう)へ弓をひらかせ。武者奉行(むしやぶげう)
の下知(げぢ)をうけ。たとひ武者(むしや)おほくつぐ