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【右丁】
勢よはくなり。敵はきほふものなり。とかく
籏(はた)をすゝめて。しこる事 肝要(かんよう)なり。おな
じく鉄炮軍(てつはういくさ)の時なども。鑓前(やりまへ)の旗(はた)をば
左右へ。かゝりびらきにすゝむべし
《箱:第十六》 馬験(むまじるし)五 色(しき)の事
▲馬じるし春夏(はるなつ)は大将の右の方。秋冬(あきふゆ)は
左に立。とかく将(しやう)の脇(わき)をはなれぬやうに尤也
同五 色(しき)の籏(はた)も。将(しやう)の脇(わき)をはなるべからず。
相図(あいず)を上る時。手をくれなきやうにうけ
こたへ肝要(かんよう)なり
【左丁】
《箱:第十七》 籏立(はたたつ)る事
▲まぐいをうち籏(はた)を立る時かねを見杭(みくい)の
間。三尺七八寸にすべきなり。籏(はた)さしたち
ならぶ時も。軍兵(ぐんびやう)かけひくさゝはりになら
ぬやうにとなり。有無(うむ)一の軍(いくさ)には。籏(はた)を杭(くい)
にくゝり付置(つけをく)ものなり
《箱:第十八》 敵の籏(はた)とりて来る事
▲竿先(さほさき)の味方へならぬやうに。将(しやう)に見する
事 法(ほう)なり。其後(そのゝち)竿(さほ)四つに切(きり)をり。敵の将(しやう)
の名字(みやうじ)を書。せみ口(ぐち)へ入。地を六尺ばかり堀(ほり)。