翻刻
すんで中正仁義(チウセイジンギ)を行(ヲコナ)ふ時は互(タガイ)に相犯(アイヲカス)
事なくして万物 各其常(ヲノ〳〵ソノツネ)を得(ヱル)なり
人として人に交(マシ)はらず鳥獣(テウジウ)の栖(スミカ)に居(ヲ)
る時は道(ミチ)にあらずして其所を失(ウシナ)ふと
云物也 角(カク)いへばとて人の山林幽谷(サンリンユウコク)に
引籠(ヒキコモリ)て住(スム)を一筋(ヒトスヂ)にあしきといふには
あらず道当世(ミチタウセイ)に行(ヲコ)なわれず諸事我
心に違(タガ)ひ抔(ナト)せばいかでか碌(ロク)々として
【乱丁のためコマ34の左側に続く】
巻之六
人相之説 人の生るゝ始の事
狐の説 女にばけると云事
天狗の諸説
天狗の説 万物の生する事
太郎坊次郎坊と云事
義経兵法を習と云事