翻刻
《ルビ:彼|カノ》山は《ルビ:本|モト》《ルビ:隠泉|ヲンセン》の有ル山也故に山中に
火気《ルビ:多|ヲヽ》ししかれとも《ルビ:常|ツね》は水脈あつて
火気を押る也然るに大地震によつて
水脈替り火気を《ルビ:押|ヲサエ》るものなきに《ルビ:依|ヨリ》て
焼しなり又《ルビ:博物志|ハクブツシ》ニ曰《ルビ:硫黄|イワウ》は《ルビ:足弥山|ソクミサン》よ
り出す《ルビ:高昌|カウシヤウ》を去る事八百里石《ルビ:硫黄|イワウ》
あり此所《ルビ:昼|ヒル》見れは山の《ルビ:嶺|イタヽキ》の《ルビ:孔|アナ》より烟
の立事数尺夜みれは灯のごとく《ルビ:光明|クハウミヤウ》
高き事尺《ルビ:余|ヨ》と云々然れは《ルビ:和漢|ワカン》共に
同事なりと知るへし又池水の血に成事
《ルビ:曽|カツ》てあやしき事にあらす地震《ルビ:等|ナト》の
後は必《ルビ:江河|ガウガ》に《ルビ:流|ナガ》るゝ水血の有に成事
あり是《ルビ:地震|チシン》にて地中にある《ルビ:朱砂|シユシヤ》を
《ルビ:汰?|ユリ》出したる也《ルビ:硫黄|イワウ》の有山には大方
《ルビ:朱砂|シユシヤ》ある物也《ルビ:硫黄|イワウ》《ルビ:礜石|ヨセキ》《ルビ:朱砂|シユシヤ》皆同
類也故に《ルビ:唐土|モロコシ》《ルビ:長安|チヤウアン》の《ルビ:驪山|リサン》に有《ルビ:隠泉|ヲンセン》の