みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE1

挿画熱海日記 全 - 翻刻

挿画熱海日記 全 - ページ 37

ページ: 37

翻刻

旅そやすけきこよひは小田原のすくにやとる 廿日 空はれたりつとめてやとりをいてていそく酒匂川 此頃の雨に水ましてきのふまてそゆきゝせさりきとかや   さかわ川さかまく水もやすけなりわたりくるしき 世をしおもへはこゆるきのいそといふは大磯小いその ほとりなりとか   こゆるきのいそきにけりといそ松のまつらん人に あすはかたらむ馬入川をわたりて藤沢のすくに やとりす此すくの白はたの宮といふはいかなる御神を いはひ奉れるにやけふよひ祭りなりとてみあかし ともしつらねていと賑はしみ社はおくまりたるかう〳〵 しき森のうちなりしらはたのみやといふことをものゝ 名に   山ふかくわくとも人の大神をこゝとししらはたの みやはせぬ 廿一日朝けのほとくもりしか午過るほとよりはれたり またきに藤沢をたちいつ家路のちかゝるにあしもか ろう覚えてゆきとゆくほとにはやう戸墳【戸塚のことか】のすく ちかうなりぬつねに家に来かよふ人々のこゝにいてむかへ 来ぬるもうれし程かやを過て正矯らにわかれ 戸部の家にかへるわつかにはつかあまり五日の旅寝な れとも一とせも過たらんやうにおもはるゝは我はかりには