翻刻
ましとうちおもふまゝを巻の
はしめにかきつく
明治十六年三月 黒川真頼
あたみ日記 《箱:石本文庫》
藤原葛満
伊豆の国あたみのみ湯は遠きかみつ代よりなかれ
そめていまもたえすわきかへるめりおほかたのいてゆの
しほのみちひにつけてみちもひもするなとはあれと此
いてゆの如よるひるむつよつやつと時をさためてわき
かへるたくひはあらさりけりしかくすしくあやしきみゆ
なれはこそよくもろ〳〵のやもひをいやしうつし身を
すか〳〵しうするにはありけれさるくしきいさをある
ことはやう浪路へたてし西の国まてもきこえたり
けむよと浜にきすみてかしこのおほやけ事とる