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【右丁】
百敷や古き軒端のしのぶにも
なほあまりあるむかしなりけり
御哥の心は内裏の軒ばにしのぶ草がは
えるなどおとろへた今の世なればしたひても 順
したひてもあまりありてしたはしきは昔の
御代ぞと也したふことをしのぶといへば草
の名のしのぶにかけてよませ給へる也是も 徳
北條のわがまゝをにくゝおぼしめしてよませ
給ひし御哥なるべししのぶ草は古き軒
や垣などにはえる葉のながき長き草也今の 院
世に軒にはるしのぶ草にあらず百敷は
内裏をいふ也
【左丁】
羽 置賜郡
【印】 本 佐藤屋
前 塩森村