翻刻
覆盆子 山吹の影やいちこの下□□の 雅郊
空穂草 実と成てとゝろ■たりうつほ草 花縣
合歓花 爪紅粉に咲たりねふの夕化粧 《割書:羽別|》素盈
茶挽艸 所こそ侘し垣根に茶挽くさ、 百童
仝 油断して吹立てられて茶ひき草、 公佑
けたま あり〳〵と白しけたまの花に蝶 恭梁
紫蘭 夏さけとゆるしの色や蘭の■ 把菊
石解 石解やとくさに花を咲て見せ 金露
朝露艸 麗しや秋も頼ます朝露艸 傘秋
蓮のはな家を根に白かれとてや蓮のはな 花■
鷺艸 川へりやむれ鷺艸の真さかり 婆百
萱草 ほんのりと皐月の雨やわすれ草 素角
虎乃尾 虎の尾や花嘯けは風かをる 舟子
馬莧 誰つみに出てや田道にすへりひゆ 津富
風蘭 風鈴に風蘭の香も 後ぬ 百桂